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東京都世田谷区三軒茶屋1丁目6番6号
TEL/FAX 03-3418-5168


jafajapon@hotmail.com

 
 
 
 ニジェール共和国活動報告書7

概略

10月上旬はラマダンと呼ばれる断食の月の後半に当たり、国民はかなり疲れている。私たちも同伴断食をしたが、空腹のところに40度を越す暑さと乾燥、その乾燥による渇き。日中は水も飲まない。これは断食をした人でないと解からない苦しみである。周りの木立も耐え切れず葉が枯れて、ひらひらと舞い落ちる。そして夕べの祈りの後の夕食の味。通りの人影はしばらくの間消える。10月10日、国の東で月の出を見たと報告が入って断食は終了し、翌日(11日)は断食明けのお祭り。鶏やホロホロ鳥を煮込んだ料理でお祝いをし、晴着で飾って街に出る。皆とても嬉しそうだった。

人々の生活がようやく正常にもどり、夜の気温が35度になったのでエイズの予防活動をし易くなった。11月中旬になると更に温度が下がり、早朝では20度を切る日も出てきた。一方埃が宙を舞い、カメラやプロジェクターの中に入り込んで仕事が妨害される。東から吹く風がサハラ砂漠の砂埃を運んでくるので来年の3月まで埃に悩まされる。

@ エイズ予防活動

ニアメイ市5区のラモルデというところで予防活動を再開した。通りを巡回しながらパンフレットを配布し映画会に招待。

ここラモルデに郡(53の村の集まり)の長が居て、彼がユーリ村とサガホンド村を提案してきたので、早速ユーリ村へ行った。ユーリ村はニアメイ市から40Kmのところにあり、舗装道路からわき道のラテライトと呼ばれる赤土で造った道路を走ること7Km。ニジェール川辺にある小さな農漁村だった。マイガリと呼ばれる村長さん、市長さんそして診療所の所長さんに会った。JAFAの活動を説明してエイズ予防の映写会を10月20日土曜日夜に決めた。「日曜日は市場が立つので夜、映画会をしても人は集まらない。前日には、人が集まるから。」と。

村々では周囲の人たちが色々な商品?をもって集まり、市が立つ。市が立つと人が集まるので売春ビジネスも行われる。NGO間の情報では、市の立つ前の日にエイズの予防活動を市場の近くで行うべきであると言われている。しかし市場が立つところは田舎で、夜の治安の確保が難しい為、NGO単独での予防活動は非常に難しい。

 
 
―10月19日(金)
ラモルデ第二小学校の校庭で映写会を開催した。小学校には電気設備がないので発電機を使って機材を作動させた。校長先生、村長さんや周辺の人たちが約70人集まってきた。発電機の音に聴衆はあまり反応せず、映像に集中していたので、発電機は今後も利用できることがわかった。校舎の壁がかなりくすんでいたので映像がきれいに見えなかった。
ラモルデ第二小学校の校庭で映写会
   
 
―10月20日(土曜日)
ユーリ村で映写会。夕べのお祈りの後エイズの映像を放映した。市長さん、村長さん、そして診療所の所長さんを初めとして村民が約120人やってきた。ジャルマ語の映像を上映したので映像に関する質問は特になかった。
ユーリ村でのエイズ上映会
市長・村長・診療所長さんと
 
―10月26日(金曜日)
ニアメイ市第五区ノガーレでの映写会場はサマリヤと呼ばれる集会広場で行った。グリオと呼ばれる楽師がトーキングドラムを叩いて、「今夜、映写会を行う」と村中に告げて回った。19時30分から子供向けのアニメを放映し、20時の祈りの後、エイズのフイルムを上映した。約170人集った。質疑応答は司会のハンマ氏とイディ氏で行われた。若者たちの中でエイズの予防に禁欲とコンドームという言葉が定着し始めている。
ノガーレでの映写会
 
―10月27日(土曜日)
CCISDからの要請でニアメイ市第二区にあるヌボマルシェで映写会を行った。ニジェールのNGO団体RILCSのラマトウさんがアニメーターで、約50人の若者の集会を開いていた。

 
―10月31日(水曜日)
ニアメイ市から12Km南にあるゴルキレ村で予防活動。マイガリと呼ばれる村長さんに活動内容を説明して村の真ん中で映写会を行った。昼、村にほとんど人影は見えなかったのに、夜になるとどんどん人は集まってきて、子供たちが53人、大人が98人集まった。この村にはまだ電気はなく、灯油ランプの灯りが村のあちこちで光っていた。

映写会の後、質問がでた。「HIV保有者の出産について」「抗HIV薬は無料か?」「体に吹き出物があるがこれはエイズの症状か?」アニメーターのハンマ氏が答弁に当たった。

この村ではこれまでに一度もエイズの啓蒙活動が行われていなかった。このような村が他にもたくさんある。

茶屋さんと夕食屋さんが店を開いていた。お茶屋さんはマルミットと呼ばれる鍋でお湯を沸かし、コーヒーや紅茶を入れていた。庶民の生活に適応して色々な物品がセールス販売されている。特によく目に付くのがこのようなコーヒー屋さんと薬屋さんです。

ゴルキレ村でエイズ予防活動
村のコーヒーやさん

 
―11月6日(火曜日)
ニアメイ市第五区ガーウェイでFADA“King Boys”という若者グループの責任者アブドゥルアジズ氏が若者を集めてくれた。FADAという言葉は街の至る所で見かける。若者が数人集まってお茶を飲みながら駄弁っている。勤労者や学生たちが集まって情報の交換をしている。全て男性の集まりで、中に女性を見かけることはない。

この集会には全部で約200人集まった。映写会後の質問では「ウイルスの感染経路や検査方法について」だった。道路わきで行っているため埃がたち、その埃が光を反射して写真に丸い点として写っている。

FADA“King Boys”という若者グループでのエイズ集会

 
―11月9日(金曜日)
ニアメイ市第五区キルキソイで映写会を行った。ここはニアメイ市内でも外れにあるが、近々大きな橋が近くに架けられるので、今後の人口が飛躍的に増加するところである。子供を含めて約100人集まった。若い女性が多かった。映写会の後、ほとんど質問は出なかったので、ハンマ氏が総括して解散した。
キルキソイでエイズ映写会

 
―11月10日(土曜日)
ニアメイ市第四区ワダタでCCISDの要請により、イスラムエイズ対策協会の集会を支援する為、エイズフイルムの映写を行った。アニメーターのイスフ氏が集会を仕切っていた。このあたりは子供が少なく、若者たちが約100人集まった。

 
A 親善活動
ユーリ村では子供たちがたくさん(約80人)集まって来たので、一緒に「山賊の歌」を歌った。市長さんも中に入って子供たちと一緒に歌を歌った。
ユーリー村で市長さんと一緒
総括

エイズ予防プロジェクト「映写会によるエイズ予防国民啓発活動」は2007年2月から11月までの10ヶ月間、ニアメイ市及びその周辺の村で実施された。
初期はCCISDと共に「現地NGO団体の集会に協力する」という方法でJAFAの活動が進められた。現地NGOの団体は10人から20人の小さな集会を夜21時頃から始めている。対象者を限定して座談会形式でエイズに関する啓発運動を行っている。この活動を支援しているのがCCISDと呼ばれる国際機関である。約30のNGO団体を資金で支援し、エイズ予防活動を促進している。
一方、マーケッティング ソーシャルと呼ばれる国際機関はNGO団体を使ってコンドームの普及と販売促進を行っている。コンドームはニアメイ市内の何処ででも75F CFA(3個入り)で販売されている。

ウイルスの感染経路としてはセックス、ウイルスで汚染された刃物、母子感染など。エイズの予防として、ニアメイ市内では禁欲(ABSTINENCE)とコンドームという言葉が若者の間で定着し始めている。知識として知ったが、それを実践する段階になると簡単ではない。これまでのセックスに対する習慣、生活様式を変えなければならない。精神的にも経済的にも生活の変更を余儀なくされる。

ニジェールでは(他のアフリカの国々も同じだが)エイズ拡大の最大の要因を「貧困による」としているが、物で豊かなアメリカやヨーロッパあるいは日本でもエイズは広がっている。貧困という言葉と肥大化したエイズ関連ビジネスが20数年経った今もエイズを存在し続けさせている。国際機関、国家、関係者たちの間であまりにも利害が絡み合い過ぎていて、最も必要とされている現場(エイズ患者、HIV保有者、情報を配信されていない多くの国民)に援助の手が十分に届いていない。


 
今後の課題
2007年ニジェール政府が発表したエイズウイルス感染者は0.7%(15〜49歳)約38,000人。隣国に比べて非常に少ない。イスラム教が大きく貢献しているように思われるが、更に予防活動を推進すればエイズウイルスの新規感染者をもっと減らすことが可能である。そのためには;

1 映像を使って、国民の解かる言語で予防活動が行えるように、メディアを製作すること。

2 映像メディアを使って、エイズ予防啓発活動を全国的に展開し、エイズウイルスの存在とそれに対処する方法を国民に知らせること。それによって国民が自覚し、自分の行動に責任を持つように指導する。


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